妊婦健診では体重増加について厳しく指導されることもありますが、肥満妊婦にとって妊娠、出産のリスクは命に関わる場合もあります。
肥満妊婦の出産には様々なリスクが伴うために、難産にもなりやすいのです。
肥満妊婦が難産となるリスクはどのようなものなのか、予防法と共に紹介します。

肥満妊婦と難産

一般的に難産となりやすい要因として、骨盤に対し赤ちゃんが大きい、産道が硬かったり子宮口や骨盤が開きにくい、赤ちゃんを押し出す力が弱い、ということが主に挙げられます。
肥満妊婦の場合はこの要因の多くに当てはまると考えていてもいいでしょう。

肥満妊婦の場合、産道が柔らかく子宮口がしっかり開いていても産道に余分な脂肪がついているために産道が狭くなってしまいます。
この結果、赤ちゃんが産道を通りにくく難産となりやすいのです。

また、肥満妊婦の場合は赤ちゃんをしっかり押し出す力があるにも関わらず、赤ちゃんが産道を通りにくいためにより多くの力も必要になってくるのです。
赤ちゃんが狭い産道をうまく回りながら出てくることができずに回旋異常となる場合や、陣痛を感じにくく微弱陣痛となりお産がうまく進まない場合もあります。
肥満妊婦には多くの難産の要因があるということがわかります。

肥満妊婦は妊娠高血圧症候群のリスクも!

肥満妊婦の場合には妊娠高血圧症候群になりやすく注意が必要です。
妊娠高血圧症候群は、出産時にママにも赤ちゃんにも危険な状態となりやすく難産となる可能性も出てきます。
妊娠高血圧症候群になっても自覚症状が少ないので、妊婦健診をしっかり受けましょう。

また、肥満妊婦の場合には妊娠高血圧症候群だけでなく妊娠糖尿病のリスクも高くなります。
妊娠糖尿病により胎児が巨大児となった場合には難産となることが予想されます。

肥満妊婦の難産予防に大切なのは食生活!

肥満妊婦(BMI=25以上)の場合には、妊娠中の体重増加を5kg以内に抑える必要がありますが、体重管理に関しては医師によって異なるので医師の指示通りに行いましょう。
妊娠中の体重管理には食生活の改善が重要となります。

肥満妊婦の場合、カロリーだけでなく塩分摂取量や脂っこいものを食べる機会も多くなりがちです。
このような今までの食生活を大幅に改善することが重要となるでしょう。
医師によっては妊娠中に適正体重にまで減量するよう指導する場合もあります。

ただし急に食生活の改善をすることがストレスとなる場合もあり、ストレスにより体重管理がうまくいかないと悪循環です。
妊娠中は食べ物の好みが変わることもあり思うように食事ができないことへのストレスも大きくなるでしょう。
そんな時はどのように対策すればいいのでしょうか。

肥満妊婦の難産予防に、少しずつ運動を取り入れよう!

肥満妊婦にとって食生活の改善がストレスになる場合には、日常生活に少しずつ運動を取り入れることをお勧めします。
突然慣れない運動を始めても、長続きしなかったり膝や腰を傷めることにつながります。
まずはウォーキングから始めてみてはどうでしょうか。

まずは10分程度の散歩でも構いません。
慣れてきたら20分、30分、1日1回から2回に増やしてみましょう。

マタニティスイミングやヨガもオススメです。
前もって予定を入れてしまうと欠席しづらくて長続きした、という声もあります。
妊婦さん同士で話す機会も増え、ストレス解消にもなるかもしれませんね。

医師の指示のもとで!

肥満妊婦にとって難産対策は、ただのダイエットのように思えるかもしれません。
ですが、単に体重を減らすだけではなくお腹の赤ちゃんとママのために出産のリスクを減らし難産を回避するということが目的です。
必要な栄養素はしっかり摂取し、体に大きな負担とならない程度の運動を長く続けていく必要があります。

これには医師や助産師、栄養士などの指導が重要となります。
自己判断で無理をのないように行いましょう。