授かり婚でお互いの実家から新居への引越しの準備を行っている最中でしたが、暑さと疲れやすいせいか、つわりもひどくなかなか思うように引越し作業が進まず大変でした。

新居に無事引越しを終えてからも、フルタイムで仕事をしていたので週5日、車で20分の距離を通勤していましたが、吐きつわり、食べつわりの両方だった私は、通勤途中でも容赦なく吐き気が襲ってくるのでビニール片手に路肩に車を止め、よく吐いていました。不思議と勤務中は気が張っていたのか吐き気が治まっており、1日中吐いていた私は仕事に行くことで気を紛らわせている感じでした。

そのせいか、同僚には「つわり無くていいね!」と心無い言葉を言われることも何回かあり精神的にしんどい部分もありました。

空腹で吐き、食べては吐き、お風呂に入れば湯気が気持ち悪くて吐くってのをほぼ毎日していたのを主人が見かねて妊娠9ヶ月で実家に帰ってみることを提案され、おとなしく実家に帰らせてもらいました。実家から職場までは車で10分未満の距離で運転中に吐くことが少なくなりました。

また、母親と一緒に住むことで精神的に心強かったのか、だんだんと嘔吐する回数も減ってきてだいぶ精神的に開放されたのを今でも覚えています。

つわりがひどいことから出産経験のある友人・知人からは「男の子かもしれないね」なんて言われていましたが迷信あたらず女の子でした。

つわりと戦いながらの出勤も産休に入り、毎日元気よく動き回るお腹の子供に声をかけては励まされ、妊娠後期はつわりもひどかったけどお腹の中の赤ちゃんの存在にだいぶ励まされていたかのように今になっては思います。

つわりもだいぶ治まり、臨月になり出産予定日を無事迎えることが出来たのですがお腹の子供は居心地がいいのか、全然出てくる気配がなく毎日ウォーキングや、携帯を眺めては陣痛がくるおまじないを片っ端から試していました。

出産予定日から7日過ぎ、検診を終え次回の検診までに「陣痛が来てなければ入院しましょう」と担当医に言われその日は帰宅しました。

その日の夜、入浴中にいきなり高位破水した感じがし、入院の準備をして産院へ行きました。検査をすると高位破水との診断がつき、そのまま入院となりました。その日の夜は、陣痛が来ることもなくゆっくり病院で休めましたが、朝食をとった後からだんだんと陣痛がついて、その日の夕方には痛みで喋ることも出来ない状態でした。モニターを装着し、波形を見る限り、いい陣痛は来ているが子宮口が5cmから全然開かず、赤ちゃんも降りてきていないとのことでした。

陣痛と戦いながらひたすら赤ちゃんが降りてきて来るのをただ、待つのみ。

一晩中、陣痛に苦しみ、陣痛の痛みで眠れていない私は、眠気と疲労とで陣痛と陣痛の合間の数分間で気絶したように眠っていたそうです。それでも、赤ちゃんは降りてこず、翌朝の昼頃まで痛みに耐え、緊急の帝王切開での出産になりました。

手術台で、陣痛の合間に前かがみになり、腰から麻酔を入れ麻酔が効いてきたときは、長かった陣痛から開放された嬉しさ、もうすぐ我が子に会えると言うワクワクした気持ち、また、普通分娩で産んであげれなかったと言う申し訳ない気持ちと手術への恐怖などいろいろな感情が入り混じり泣いてしまいました。

手術が始まってからはあっという間で、すぐに我が子と対面できました。

つわりから始まり、陣痛からの帝王切開と色々と大変だった妊娠生活、出産も自分が思い描いていたものとは程遠く、大変でしたが元気よく産声を上げ、五体満足に産まれて来てくれた我が子を見て全部吹っ飛びました。

妊娠・出産は女性にとって人として成長できるものだと心から強く思いました。