二児の母です。

ひとりめは仕事をしているときに妊娠しました。
つわりが酷い人は、妊娠中ずっと立っていられないほど辛い状況が続く、という話を聞いたりしますので、私の場合はそうでもなかったのかもしれません。
しかし、人生で初めての経験だったため、つわりが続いた二か月ほどは非常に辛く感じました。

まずはつねに車酔いしたような感覚で、口のなかで唾が分泌されているといった状況です。
そんな状態なので、もちろん気分も晴れません。
しかし通常どおり仕事はしなければいけないのが大変でした。

他のママ友達に聞くと、飴玉を舐めていればいいよ、と教えてくれました。
しかし私は接客業だったため、つねに飴玉を舐めてはいられません。
しかたなくガムを噛んでいたのですが、余計唾液が分泌されているという悪循環になったのでやめました。
汚い話ですが、唾を吐くために何度もトイレに通いました。

食欲も落ちていたので、せめて赤ちゃんのために、と思い、ベルタ葉酸サプリをとっていました。

妊娠二か月から三か月のことだったと思います。
それが、妊娠四か月に入ってから少したった頃でしょうか。

急に、世界が変わったように、吐き気がおさえられ、さらに気分も明るくなったのです。
つわり期は、正直、友達の子どもと笑顔ではしゃいで遊びながらも心のなかでは、漠然と絶望したような気持ちがうずまいていました。
今思えば不思議な感覚ですが。

それが、まるで周りの世界が天国みたいにぱあーっと明るく変わってしまったのです。
安定期からは逆に食欲が増えて、体重管理に必死でした。

しかしもともと貧血気味であったせいでしょうか、職場で怖い経験もしました。

妊娠八か月目に階段を上がっているとき、ふらっとめまいがしたのです。
とっさに壁に手をついてしゃがみましたが、もし倒れていたらどうなっていたのだろう、と想像するだけで怖い出来事でした。
予想もしないタイミングでそんな症状が現れるので、階段では手すりを、外を歩くときは主人がいるときは手をつないでもらいました。

そうして迎えた出産は、予定日を一週間超過してしまったので、陣痛促進剤を使っての出産でした。
入院してLDRに入り、陣痛促進剤の点滴を打ち、さらにバルーンで子宮口を広げます。

初めての出産でしたので、ただただパニックになり痛みにのたうち回りましたが、やはり促進剤を使っての出産は痛みが多いように感じました。
朝に入院し、夕方にはママになっていましたが、子宮口大8センチくらいまでの痛みがピークで何度も「帝王切開にしてください」と口走りそうになりました。
しかし、帝王切開で出産した母に、「あとから身体がきついよ」と忠告されていたので、なんとか最後まで耐えました。

よく勘違いするのは、会陰切開などのイメージで生まれる瞬間が最大に痛みがあるというイメージですが、実際はそうではないのですね。
個人差もあると思いますが、赤ちゃんが降りてくるまでの陣痛が辛いのです。
逆に、会陰切開は陣痛に比べると(麻酔をしてもらっていることもありますが)まるで大したことのない痛みでした。

しかしながら、お腹の赤ちゃんに会えたときの感動は、やはり唯一無二のものです。
つらい妊娠期も陣痛もこのためにあったのだ、ときっと思えますよ。